9月に2回の乗船前実技研修を行ったばかりですが
10月もまた5日間の乗船前実技研修を開始します!
今回も前回に引き続き、近海マグロ延縄漁船に乗船するための実技研修です。
この彼はさまざまな仕事を経験してきたのですが
これといった大きな遣り甲斐や達成感を得ることのない日々を過ごして来たようです。
彼は性格がとても良いですし、考え方に問題があるわけでもありません。
そこで、出会ったのがこの-近海マグロ漁船-という厳しい世界。
航海日数が約1ヶ月と、遠洋マグロ漁船からみると大幅に短いですが
船の総トン数も119トンと小さく、総乗組員数が14人と遠洋マグロ漁船より8人〜10人も少ない。
その分、1人1人の負担が大きくなるので非常に忙しいのです。
投縄作業も遠洋マグロ漁船が3日に一度の交代制であるのに対し
近海マグロ漁船は2日に一度の交代制となる。
つまり1日置きに18時間労働がやってきます。
最初のうちは労働的にかなりキツいです。
でも、そこにあえてチャレンジ!
彼を指導するのは
近海マグロ漁船の元漁労長であり、今では東京海洋大学等の学生さん達に漁業のイロハを教えたり
関東圏の小学生達にテレビ電話で漁法や漁業の歴史などを指導したりと大活躍の小山講師
私は敬意を込めて「小山教授」と呼ばせて頂いております(笑)
小山講師から、まずは漁師としての心得などを学んでいきます。
午後からは実際の近海マグロ漁船に訪問し、具体的な作業工程を実物を見ながら学びます。
翌日は、先に実技研修を行った新人くんの見送りを行い
自分の出港風景を重ねながら気合を入れていきます。
私はそのまま港を移動し、遠洋カツオ一本釣り漁船に乗る新人達に会いに行きました。
皆元気そうで嬉しい限り♪
話しは戻りまして、さっそく実技に入ります。
単純に枝縄を巻き取り輪(円形)にするだけのことなのですがこれがなかなか難しい。
キレイな輪にはなりません。
延縄船ではこの作業がとても重要で、乗組員が交代で機械を使いながら3000本の枝縄を巻き取ります。
何回も何回も練習します!
今度はロープワーク。
先が尖った工具を使いながらするのですが、何度も失敗して手を傷つけながら行います。
でも、彼はとても上手!
この作業が苦手な新人くんは手に絆創膏を何枚も貼ることになるのに、彼はとても上手です。
そうしてる間に、別な近海マグロ漁船で2航海目を迎える新人くんが出港との事で
見送りにに行ってみました。
船酔いはかなりヤバかったーと話していましたが
気持ちを新たに2航海目にチャレンジ!
応援してるぞ〜〜〜!!!
またまた研修室に戻ります。
今度はロープワークの集大成、玉網に挑戦!
小山講師も「彼は覚えが早い」と褒めてましたが
挑む姿勢が好結果を生んでるように見えます。
この彼も10月中には気仙沼港を旅立ちます。
最初のうちはかなり大変で厳しいと思います。
初めて会う人達、聞きなれない方言、初めての船内生活、そして船酔い、さらには睡眠不足
そして疲れがとれぬ間に連続操業。
3航海くらいは本当に大変だと思っています。
そんな大変な生活の中でも、慣れてくると面白いと感じれたり
達成感を感じれたりしてきます。
まずは続ける事が大切。
少し話が外れますが、「幸」という漢字の成り立ちをご存知でしょうか?
この漢字は「手かせ」を形どった象形文字なのです。
手かせとは、手にはめて自由を奪うための道具。つまり「手錠」です。
さいわいにも「手かせ」をはめられることを免れた時の気持ちという説もあれば
拷問がはびこる時代に「手かせ」をはめるだけで済んだという安堵の気持ちという説もあります。
考えてみればどちらも大変な状況には変わりない、とても幸せとは思えない非日常の状態であるにもかかわらず
幸福感を感じることからこの字が生まれたようです。
「幸せ」とは与えられるものではなく、感じるものということです。そこに環境も容姿もお金も関係ない。
もしかすると、大変な状況にこそ幸せがあるのかもしれません。
マグロ漁船という仕事自体大変なものですが、一所懸命取り組むことでより大きな達成感を得られ
幸福感に満ち溢れるのだと思いますよ。
それまで私はサポートを続けます。がんばれ!!
不幸せの原因は、他の誰かの身勝手ではなく、自分自身の身勝手である。
ジェームズ・アレン
(1864年11月28日 - 1912年 イギリスの作家)
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