例年だとこの時期は問い合わせも少なく静かなのですが
今年は乗船希望者からの電話を多くいただいております。
以前は借金を返すためにマグロ漁船に乗りたいという輩も多く見受けられたのですが
今はほとんどなく、皆さん純粋に大型漁船に興味を持ってくれてるようです。
真剣なお問い合わせが多いので
こちらも真摯に対応させていただいております。
ということで、今月2回目の乗船前実技研修が開催されました!!
今回、乗船前実技研修を受けるのは
広島県出身の17歳!
漁師になりたいという純な気持ちが強すぎたのか
高校を辞めて気仙沼にやってきました。
退路を断っての真剣勝負です。
乗船を希望するのは近海マグロ延縄漁船。
いつものように、最初は気仙沼海上保安署さんからの講話。
続いて、東北運輸局気仙沼海事事務所さんの講話。
海技士という資格や、守るべき法律などを分かりやすく説明していただきます。
それが終わると、近海マグロ漁船担当の小山講師の登場です。
実際の操業風景を撮影したDVDを鑑賞しながら
作業をイメージしていきます。
皆さんは、DVDを見るより体験操業した方が良いのではないかと感じるかもしれませんが
大型漁船の場合は
船員手帳を持ち、船主に雇用された方であって、運輸局に届け出た船員でなければ乗船することができないのです。
それに漁船を動かすのも、小型船のように船長一人が操船すればよいという訳でもなく
海技士資格を有した船舶職員と呼ばれる方が複数いなければ動かすことができません。
燃料費だって馬鹿にならないのです。
大型船の場合は、法律的な面の他にもさまざまな要因により
体験操業は現実的ではありません。
陸上でできる限りの事をしていくしかないのです。
続いてはロープワーク。
実は彼、飲み込みが早く
教えたことを次々とこなしてしまうのです。
こうなってくると逆に教える方も大変です(笑)
どんどんレベルアップしていきます!
もちろん、今までこんな作業の経験もないでしょうから
手がまだ柔らかく、傷つきやすいので
指には絆創膏を巻きながらがんばります。
しかし、覚えが早い!!
あっという間に玉網作業に入ります。
一度教えると経験者のようにスイスイと作業を進めていきます。すごい!!
浮き球すべてにロープで網掛けをするんです。
こうすることで、時化の海でも海中に沈みこむことを避けれますし
揚げ縄中に海中から船内に飛び込んでくることを防ぐこともできます。
網掛けをしていないと
時化の時はこの浮き球がすごい勢いで飛んでくるんだそうですよ!
昔ながらの技術って凄いですよね。
いつも感心しています。
この彼も研修が終わり
10月初旬には気仙沼港から洋上へと旅立ちます。
弱冠17歳。
笑った顔がまだあどけないですが
半年後には日焼けして、海の男に近づいていると思いますよ。
大切に、大切に育てていこう。
医者は生活の安定を約束していた。
しかし、僕は画が描きたかったのだ。
手塚治虫
実技研修を受けた少年も同じだったのではないか。
皆と同じく高校に行き
その他大勢に紛れていても良かったのかもしれない。
まだ17歳だもの。
でも、我慢が出来なかったんだろうね。
それだけ海に出たかったんだろう。
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担 当:吉田鶴男